こんにちは!
今回の記事では
<膝蓋骨脱臼のリアル > についてお話ししたいと思います!
さて、膝蓋骨脱臼の病態については当院HPトップにて詳しくご説明致しました。
脱臼に対する内科治療では限界があり、今後起こる進行性の疼痛悪化を懸念し、これまでたくさんの患者様たちが手術に踏み切ってくださいました。
当院での手術実績として、2020~2023年の3間で約100件ほどの手術を行っております。
手術を実施されたほとんどの患者様は
ー触診で容易に脱臼する
ー挙上(足をあげてしまう症状)発症前
ー慢性疼痛移行前
に手術を行っており、目的としては膝蓋骨として機能する本来の位置に戻し、関節の変性を防ぐことです。
通常、触診で膝蓋骨が脱臼することはありません。
私たちの体に置き換えて考えても、触っただけでどこかが脱臼するなんて想像もできないことですよね?
普段の生活で明らかな症状がなくとも、このような状態であれば、歩くだけでも関節の中では確実に変化が起こります。
さらに関節内の組織は再生せず、削れた軟骨の破片が関節内の炎症を悪化させてしまいます。
このような今後の組織変化を阻止できることが、様々な症状の発症前に手術を行うメリットの大きな理由の一つです。
こちらは慢性的に関節内で炎症が起き、摩擦が起こった結果、大腿骨がすり減ってしまった画像です。
慢性経過に移行してしまうことで、このような組織変化が起こり、かなりの疼痛が認められます。
🦴 手術から術後までの流れ 🦴
診察・相談 → 術前検査 →手術 →1〜5日入院 →2週間ごとの診察(自宅安静)→6〜8週間で安静解除
当院では専門の外科チームを組み、手術を行っております。
また2022年の秋頃には、なんと‼️
関西から強力な整形専門スタッフも参入予定となっており、手術成績や強度に対して今まで以上のこだわりを追求しております✨
✔️膝蓋骨脱臼とを指摘されたが、外科手術が本当に必要なのかどうか、どのように治療したら良いかわからない
✔️症状はないが小型犬だし触診してもらいたい
など、まずは診察から始めてみませんか?
麻酔もあり、入院もあり、大きな大きな決断ですので、外科手術を行うことを1回の診察で決めなくて良いのです。
みなさまそれぞれのご不安に合わせてご回答させていただき、愛するペットさんのため、飼い主様との二人三脚で一緒に治療に臨むべきだと考えおります。
<告知>
手術の必要性はわかるけど、麻酔リスクが怖い方向け💭
麻酔相談外来、はじめます❗️
診察を行なっていると、麻酔に対して漠然とした不安をお持ちの飼い主様が多くいらっしゃいます。
麻酔外来ではそういったたくさんの不安と向き合い、飼い主様の中で麻酔への理解が深まるような、相談外来を始めます。
・他院様で麻酔処置を勧められたが、麻酔してでも行うべき処置なのか
・麻酔処置が必要な状況だが、基礎疾患(例えば心疾患)があるため、麻酔できないと言われた、もしくはなかなか踏み込めない。
・以前麻酔処置を行なったが、何回も麻酔して良いのかどうか
など、ご心配は人それぞれです。
こういったお悩みを解決すべく、現在立ち上げを企画しております。
ご興味のある方は、いつでもお問い合わせください。
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