こんにちは。武相動物病院 長津田院の岩屋です。
今日は尿管結石についてお話しします。
先ずは:
読者の皆様、尿管と尿道の違い分かりますか?
腎臓から膀胱へ繋がっているのが尿管ですね。
そして、膀胱から出口までが尿道です。
もちろん、どちらにも石が詰まる事はありますが何処で詰まっているかを把握することは、その後の治療の選択に密接に関わってきます。
また、尿管に結石が詰まった場合、正常なもう一方の腎臓で尿は生成される為発見が遅れることもあります。
実際の症例:
今回は尿管に結石が詰まってしまった猫の症例です。
数日前から元気食欲がないという主訴で来院。水も飲み、尿は出ているとのことだったが来院時に酷く脱水していた。
実際に尿管から結石を取り出している瞬間です。
猫の尿管はかなり細く、結石が詰まった事で周囲で炎症や繊維化が起きると再閉塞のリスクがあります。
つまり、石を取ってお終いとはいきません。
この子は繊維化した尿管を切除し、正常な尿管を直接膀胱に繋ぐという尿管~膀胱新吻合術というものを選択しました。膀胱に新しい入口を作る方法です。
こんな大きさでも詰まってしまうのが猫の尿管です。
結石ができやすい体質の子は定期検査にて見つかることもあります。
手術のに関して、セカンドオピニオンや医療関係者様からの依頼も受け付けております。
先ずはご相談ください。
武相動物病院 獣医師 岩屋大志郎
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