狂犬病予防法が制定される1950年以前、日本国内では多くの犬が狂犬病と診断され、ヒトも狂犬病に感染し死亡していました。
狂犬病予防法が施行され、犬の登録・予防注射を徹底したことでわずか7年という短期間のうちに狂犬病を撲滅するに至りました。
この事例を見ても、犬の登録や予防注射が狂犬病予防にいかに重要な役割を果たすかが理解できます。
現在、日本では、犬などを含めて狂犬病の発生はありません。
しかし狂犬病は、日本の周辺国を含む世界のほとんどの地域で依然として発生しており、日本は常に侵入の脅威に晒されていることから、万一の侵入に備えた対策が重要となっています。
当院では、予防の啓蒙活動も動物病院の使命だと考えております。引き続き予防へのご理解・ご協力をよろしくお願い致します。
また今年はコロナウイルス感染拡大の影響を受け、狂犬病予防の集合注射が各自治体ごとに延期なっていますので、動物病院にてお早めに接種することをお勧め致します。